『アンダーニンジャ』講談高校潜入までのストーリー
TVアニメ化されるなど、期待と注目が集まっている『アンダーニンジャ』
登場人物が多く、組織も分かれているため、一度読んだだけではストーリーがわかりにくく感じてしまいます。
そこで今回は、講談高校潜入までのストーリーを振り返っておさらいします。
また、本作を読んだかたが、内容の整理できるようにまとめているため、未読の方には意味がわからないような構成になっています。
あくまでも物語の振り返りと考察のための内容ですのでご理解頂けますと幸いです。
なお、単行本第4巻までのネタバレを含みますので、まだ読んでいない方はご注意ください。
『アンダーニンジャ』第1巻の内容を解説
古来より、さまざまな戦や事件の裏で暗躍してきた忍。戦後、GHQによって解体されたかに見えた忍者組織だったが、彼はあらゆる組織に潜伏し、現代にも20万人以上の忍者が残っていた。
主人公の登場とメインストーリーの提示
ある日、忍者組織末端の下忍である「雲隠一族」の雲隠 九郎は、中忍の加藤から講談高校への潜入忍務を命じられる。
九郎は本作の主人公であるものの、雲隠一族についての詳細は、この時点から第4巻までの間全く語られません。
また、雲隠 九郎は、昼間から他人のビールを飲んだりと、だらしない生活をしている男として描かれています。
しかし、加藤の「落ちぶれたもんだ」との発言から、雲隠一族は有名な忍者の血筋であることが伺えます。
謎の外国人の登場とサブストーリーの始まり
九郎が潜入任務を命じられたことと時を同じくして、娘を救うために海外組織の命令で忍者になることを願う「謎の外国人男性」が現れる。この外国人男性は忍者と接触するため、街中の捜索を開始。
「電柱に描かれた鳥居」「鳥居の側に書かれた文章」これらの意味を、忍者になる条件だと勘違いした外国人男性は、練魔区内で通り魔事件を起こし始める。そして、事件現場には血文字で「忍者になりたい」と残されていた。
謎の外国人男性の名前など、詳しいことはこの時点では一切明かされていませんが、のちにアレクセイという名前が明かされます。
外国人男性が起こした通り魔事件を知った忍者組織は、外国人男性の抹殺任務を開始する。
加藤は外国人抹殺の適任者として、元一等忍尉の佐々魔に抹殺任務を依頼するも「UN(アンダーニンジャ)」と言い残して逃げられてしまう。
- 佐々魔はいつも公園にいる小汚いおじさんだが、元は凄腕の忍者。
- 佐々魔が任務の依頼についてはぐらかした理由は、忍者組織に対するなにかしらの疑念を持っていたからなのか?
- UN(アンダーニンジャ)とは一体なんなのか?
さまざまな疑問が残されます。
雲隠 九郎の元に、講談高校潜入忍務の進捗を聞きに来た加藤は、講談高校の転入試験まで3日の猶予があることを確認すると、練魔区通り魔事件の犯人(謎の外国人男性)を処理するよう九郎に命じる。
講談高校の潜入任務用として九郎に支給されたパーカーに書かれた「摩利支天4.0」の文字を見た加藤は一瞬動きを止める。
なぜなら、前線で忍務をおこなっている部下の鬼首(おにこうべ)に支給された摩利支天のバージョンは3.5
下忍の九郎に「摩利支天4.0」が支給されていることから本当の最前線が講談高校であることが明らかになる。
第1巻での内容を整理|2軸で進むストーリーと散りばめられた謎
ここまでの話を整理すると、2つの軸となるストーリーが動き出します。
2つの軸となる出来事は以下の2つ。
- 講談高校への潜入忍務
- 忍者へ接触を図るために、謎の外国人が通り魔事件を起こす
- 通り魔事件を起こした謎の外国人を始末するために忍者が動きだす
講談高校潜入任務と、謎の外国人を巡る物語が2軸で進んでいきます。さらに、忍具「摩利支天」のバージョンから講談高校の潜入任務の重要性が明らかになりました。
ここまでで残された謎は以下の内容が挙げられます。
- 雲隠一族とは?
- 謎の外国人の正体とは?
- 謎の外国人の裏にいる組織とは?
- アンダーニンジャとは?
- 最前線である講談高校になにがあるのか
物語の立ち上がりから多くの謎が散りばめられています。雲隠 九郎のパートと謎の外国人に関するパートが交互に描かれるため、序盤から少し内容がわかりずらくなっています。
難しいと感じれば第1巻では物語の軸を知る程度の認識でOKです。
『アンダーニンジャ』第2巻の内容を解説
謎の外国人と佐々魔の戦闘
謎の外国人による、通り魔事件の次なるターゲットとなったのは佐々魔。さすがは忍者とも言うべきか、外国人に襲撃されるも、応戦して切り抜ける。
戦闘が終わった後、おじさんの姿をしていた佐々魔であったが、実はおじさん姿の忍具を着用していた女性であることが判明。
ここで佐々魔は「加藤が勘付いている」と組織に伝えながら姿を消す。
加藤が何に勘付いているのかはここでは不明
九郎のアパートでの何気ない会話
佐々魔が外国人と交戦しているのと同じ頃。
九郎は同じアパートに住む女性・川戸の下着を盗もうとした高校生男子(後に瑛太と判明)を捕まえて部屋に連れていく。
その部屋では、九郎の他に同じアパートの中年男性・大野がおり、九郎たちはビールを飲み始めると、そこに川戸も現れる。
川戸は何気ない会話の中で、外国人に会ったことを九郎たちに話すと、その特徴が九郎たち忍者の探している人物と一致していた。
そして帰り際、九郎は瑛太に外国人を見つけるよう促す。
一般人との何気ない会話にも物語のヒントや繋がりが隠されている
アパートに帰った瑛太は、同じアパートに住む小学生の少女・純粋愛(じゅんな)に外国人を見つけるように伝えて部屋へと戻っていく。
歴史小説家の元に訪れる忍者たち
高校生の瑛太と同じアパートに住む、歴史小説家の吉田 昭和(あきかず)のもとには十数年前から忍者達が枕元に訪れ、忍者がおこなった作戦をつぶやいて帰っていくといった謎の行動が始まっていた。
吉田は忍者から聞いた内容を小説にしていくと、さまざまな忍者が訪れては忍務の話をしていくといった奇妙な習慣が続く。
その中には佐々魔の姿や、九郎の友人である日比 奇跡(ミラクル)の姿もあり、ミラクルは「俺は必ず雲隠 九郎を殺す」と言い残していた。
ミラクルについては、物語の序盤に川戸さんと九郎が飲んでいるときに落雷によって亡くなったと話していたが、この場面で実は生きていたことが判明する。
枕元に来た人物の中で、ただ1人不気味な女性が訪れる。これまで訪れた忍者たちは過去の話を聞かせに来ていたが、この女性は「地上の忍びどもは全て滅ぼす」と未来の話をするのであった。
この女性が何者なのか、そしてなぜ忍者たちは吉田に忍務の話をするのか。謎は深まるばかりですが、おそらく忍者の活動や力を暗に知らしめようとしているものと思われます。
謎の外国人・アレクセイの発見
場面は変わり、いつも佐々魔がいる公園で純粋愛が外国人を探している様子が描かれる。佐々魔は誰が子供たちを動かしているのか気になる様子をみせていた。
その後、神社で純粋愛から発見された外国人。そしてさらに、純粋愛を肩車しながら商店街を歩いているところを忍者組織にも発見される。
外国人は、娘のために忍者に接触したいことを純粋愛に打ち明けるが、これは純粋愛と自分の娘がちょうど同じくらいの年齢であったために、心を開いたのだと考えられます。
外国人発見の連絡を受けた加藤は、表の仕事である配達員の仕事中に強盗のような3人組に遭遇。いとも簡単に撃退した加藤だったが、そのうちの1人から「UN」(アンダーニンジャ)という言葉を耳にし、組織へと連行する。
同じ頃、九郎もまた川戸から純粋愛を肩車しながら歩く外国人を見たと耳にする。そして、川戸の両親は2010年2月22日の忍災で亡くなっていたことが判明。
第2巻での内容を整理|数多くの人物が登場し、外国人が忍者に発見される
第2巻では多くの人物が登場し、場面の切り替わりが多くなっています。
第2巻で起こった主な出来事は以下の通り
- 佐々魔と外国人の戦闘
- 子供たちによる外国人の捜索
- 外国人の発見
物語の進行としては、外国人にまつわる内容がメインとなっていました。
他にも一般人との関わりや内容も多く描かれており、些細な内容からも謎が多く生まれてきました。
- 父親から虐待されている純粋愛の存在
- 忍者から忍務の話を聞かされる歴史小説家・吉田
- ドローンを使う高校生男子・瑛太(通称・ドロ兄)の存在
- 川戸は2・22の被忍災者だと判明
人物や場面の移り変わりが多いものの、内容としては大きな進展はなし。主軸の講談高校潜入については全く進展がなく、外国人の発見までしか進んでいません。
第2巻では多くの人物の背景が少しずつ開示された内容なので、人物だけ覚えておいて、物語が進んでから読み直してもいいかもしれません。
『アンダーニンジャ』第3巻の内容を解説
謎の外国人と忍者が戦闘を開始
純粋愛が同じアパートの高校生・瑛太(ドロ兄)のところへ外国人を連れて行くところから始まる。
同じ頃、外国人抹殺の司令を受けた2人の忍が、瑛太や歴史小説家の吉田 昭和の住む「コーポ村山」へと向かい、コーポ村山が戦場と化す。
2人の忍者の1人は日比 奇跡である。
吉田の部屋にいた女性の忍者・鈴木と外国人の戦闘が開始。ドローンを駆使して戦う外国人に対し、摩利支天で姿を消して戦う鈴木。
2人と戦いに決着がつきそうなとき、日々 奇跡だと思われる覆面姿の男が現れる。その隙に鈴木はその場を離れ、外国人のドローンを奪って覆面男に加勢。
この戦闘中、純粋愛の父が車で帰宅し、その車に身を潜めながら摩利支天で透明化した九郎が現れ、覆面に対して吹き矢で攻撃を仕掛ける。
隙を見て車を奪い取った外国人が逃亡を図るも、車内には透明化した九郎の姿が。
九郎に一撃を喰らわされ、意識を失った外国人は忍達によって佐々魔の元に連れていかれることとなった。
外国人抹殺の指令ではあったものの、捕獲といった結末になっている。
外国人の捕獲と忍者組織の関係性の開示
佐々魔の話から、日本国内でのフルスペックの摩利支天の使用を控えるよう、警察との密約が交わされていることが明らかとなる。
佐々魔の着ている上半身のみのおっさんスーツや、九郎に支給されたパーカーなど、全身が透明化できない摩利支天ばかり使用されていたのはこの密約の規制のためであった。
忍研と防衛省は裏で親密な関係を築いており、共同で武器を開発。
忍研と防衛省に対し、旧陸軍中野学校の流れをくむ厚生労働省の援護工作二課は、おそらく官邸が動かしている。
ここで、防衛省&忍研と、官邸&援護工作二課の対立をあおり、国家崩壊を目論みながら戦後70年以上も地下に潜伏していた組織。忍者にとっての真の敵である、UN(アンダーニンジャ)の存在が明かされる。
講談高校潜入忍務の重要性が明らかに
UNの協力者を探るための最重要ミッションが「講談高校」への潜入。
現在講談高校がある場所は、かつて旧陸軍中野学校の分校である「エゴ田分校」があった場所。
エゴ田分校の跡地である講談高校には、なにか重要な秘密が隠されているのではないか。
これほどまで重要な話を外国人に聞かせるということは、処分が確定したからなのか?
理由は逆で、処分が確定したから聞かせたのではなく、下忍2人を相手に互角に戦った実力が認められ、忍者の仲間として迎え入れられたからであった。
外国人に対して、忍びの掟を知っているのか確認する佐々魔。
- 所属していた組織
- 自身の家族
- 自らの人生
自分に関係する全てのものを捨てることが忍の掟
外国人に司令を出していた組織の壊滅を約束されたことで、彼の娘の命も救われることとなった。
外国人は組織の壊滅任務に参加するよう、さっそく海外忍務を命じられる。
蜂谷 紫音の登場
場面は変わり、九郎は同じアパートの大野や川戸と一緒に秋刀魚を焼きながらビールを嗜んでいた。
するとアパートの窓から見える電信柱の側に少年が立っていることを発見する。九郎は少年に対して部屋に上がってくるよう声をかけると、少年は忍者のように窓から入ってきた
その少年の名前は蜂谷 紫音
九郎に話があったようで、暗号のような言葉遣い(忍語)で会話をしていく。
- 外国人捕獲の現場に蜂谷もいたこと。
- 九郎のせいで師匠の前で恥をかかされたこと。
- 明日の転入試験では床に答えがあること。
これらを告げて蜂谷は去っていく。
講談高校の転入試験
ドロ兄こと瑛太の家を訪れた九郎は、月曜日から一緒に学校へ行こうと言いにいき、学校でいじめられている瑛太を守ると約束を交わす。
その足で転入試験へと向かった九郎は、学校の玄関で女子生徒の野口と出会う。
教室では野口は補習を、九郎は転入試験を受けることとなった。蜂谷の言った通り、床には五色米による答えがあった。しかし、野口が五色米を虫と勘違いして騒ぎ始め、五色米を処分されてしまう。
かろうじで国語の問題を解いた九郎は、数学と英語を諦めざるを得なかった。
そのまま教頭先生との面接に向かい、四郎を除く8人兄弟だと言い放つが、この時点では事実かどうか不明。
この時点でも主人公である雲隠 九郎についての詳細は明かされていないが、のちに十五兄弟であることが判明します。しかし、全体像は未だ不明。
面接の話を盗聴していた加藤は、余計な仕事を増やすなと苛立ちをみせていた。
転入試験の前日
加藤は講談高校の任務について仲間と話をしていた。ここで、潜入任務の目的が厚生労働省「援護工作二課」であることを知る。そして、潜入する4名のうち、九郎だけが経歴不明であることが話題に上がる。
話が終わり、トラックへ乗り込もうとしたが、トラックのマフラーに冷凍バナナが詰められていることを発見。
中忍の加藤に気づかれずに誰が詰めたのか…。
九郎は転入試験での教頭との面接で盛り上がり、合格をもぎとっていた。
第3巻での内容を整理|外国人の捕獲、九郎の転入試験、そしてNINとUNの関係性が明かされた
序盤から外国人を追いかけていた忍者は、外国人の捕獲に成功し、仲間に引き入れることとなった。
第3巻で起こった出来事は以下の通り
- 鈴木・ミラクル・九郎と外国人が戦闘し、捕獲
- 九郎の転入試験合格
- NINとUNの関係性が語れる
下忍2人と互角の戦いを見せた外国人は無事に忍者の一員として迎え入れられます。
そして、忍者たちの組織(NIN)と、抜け忍たちによって構成されるUN(アンダーニンジャ)の関係性が明らかになりました。
「防衛省&忍研」と「官邸&援護工作二課」の対立構造を煽り、国家転覆を目論む「UN」
国と忍者の関係が一枚岩でないことがわかり、ストーリーの根深さと複雑さが語られていました。
講談高校潜入の忍務が最前線であったのは、援護工作二課を探る目的だったから。ということが明らかになり、物語は多くの謎を残したまま進んでいくこととなります。
第3巻では、外国人抹殺忍務の解決と、NINとUNの関係性が垣間見えた内容でした。ここから少しずつ内容が開示されていきます。
『アンダーニンジャ』第4巻で初登校までの内容を解説
第4巻の後半ではいよいよ講談高校へ登校し、忍務が開始されます。
この記事では、潜入忍務にあたる4人の忍者が顔を合わせるところまでをまとめています。
転入試験が終わり、九郎は自宅のアパートへ野口を案内する。それは、野口へ学校のことを質問をするためであった。
九郎が気になった学校の状況は3つ。
- 人気者の桐生くんが部活を辞めたこと
- 学校のワースト男子は瑛太
- 学校の裏の森にある地下へ続く洞窟に入った生徒が行方不明
これらの噂話を聞いた九郎は、潜入作戦のターゲットを確信する。
そのターゲットは主事(学校内のさまざまな仕事をする人物)。主事は学校中のことを把握しており、九郎とぶつかる可能性がある。
忍者放送協会の番組「おっさんといっしょ」
川戸の家のテレビには、なぜか忍者用のチャンネル・NHK(忍者放送協会)の番組が映る。その名も「おっさんといっしょ」
「おっさんといっしょ」は、高千穂お姉さんと名乗る女性が登場し、犯罪者や抜け忍たちを公開処刑するというとんでもなくバイオレンスな番組。
この番組は、忍者組織の力を国内外に知らしめることを目的としている。
アパートの外にいる加藤のトラックへ乗り込んだ九郎は、一般人にも「おっさんといっしょ」観られるようになっていることを尋ねると、ごく一部の世帯に観せるようになっていると答えた。
一般人が忍者用の番組を観られる理由は、被忍災者救済が名目。
講談高校潜入前の加藤と九郎の会話
加藤と九郎の話の本題は、「講談高校潜入にあたって武器の追加を上層部が決めたこと」だった。
これは忍務の危険度がさらに上がったことを表しており、UN側にも新たな動きがあったことが推測されます。
加藤からどの武器が欲しいかと尋ねられた九郎は、自分の意思で言葉を話す「テオ」と名乗るミニバイク、トラックにある全ての武器、そして「遁」の起動装置が欲しいと伝える。しかし、「遁」の使用については当然却下される。
「遁」は上忍以上でなければ使うことができない代物。下忍の九郎に使用許可が下りるようなものではありません。
そして場面は変わり、抜け忍を追う男は自らをUNだと言う何者かの姿が映し出され、抜け忍をUNに迎え入れていた。
この描写から、UNに所属するメンバーは抜け忍などから構成されていることがわかります。
講談高校への潜入開始
翌日、九郎は瑛太と野口を迎えに行き、一緒に登校する。登校中に女子トイレに盗聴器が仕掛けられていたことを耳にする。
その後、踏切で主事に出会い、「順風耳」の使い手であることが判明する。
盗聴器が仕掛けられていたことから、校内の監視の目が厳しいことが伺えます。そして主事の使う「順風耳」は遠くの音を聞き分ける「地獄耳」の能力
学校の屋上で九郎を含む4人の潜入忍者が顔を合わせる。そのメンバーは、以下の人物たち。
- 雲隠 九郎
- 九郎のアパートに訪れた「蜂谷 紫音」
- 過去に落雷を受けた「日々 奇跡」
- 歴史小説家の元に出入りするくのいち「鈴木」
そしてここで、雲隠 九郎の素性について少しだけ明らかになる。
- ニンドル・ネームは「No.9」
- 雲隠一族最強と言われるNo.7「雲隠 虹郎」が扱う全ての忍術を継承したと言われており、虹郎のクローンとまで言われている。
- 雲隠一族は存在自体が伝説と呼ばれており、架空の存在とまで言われている。
雲隠一族は伝説的な存在にも関わらず、表に出てきたのはなぜなのか。
第4巻中盤までの内容を整理|講談高校でのターゲットは学校の主事、雲隠九郎の情報が開示
序盤は、講談高校へ潜入するための情報を集める内容になっています。
- 学校の裏にある洞窟の謎
- ターゲットは主事
- 校内に仕掛けられた盗聴器
これらの情報を元に、潜入捜査を進めていく流れ。
そして、忍者組織についての情報も新たにわかってきました。
- NHK(忍者放送協会)の番組「おっさんといっしょ」は組織の力を国内外に知らしめるために放送
- UNは抜け忍たちによって構成されている
- 「遁」という強力な武器の存在
- 人以外に知能を持たせる技術を開発か?
番組によって力を主張すること、抜け忍によるUNの構成、「遁」を筆頭とした強力な忍具の開発など、争いに備えて水面下で行動していることが伺えます。
また、雲隠一族の情報が少しだけ明らかになりました。
- 雲隠一族は存在自体が伝説と呼ばれ、架空の存在とまで言われている
- 雲隠一族最強と言われるNo.7「雲隠 虹郎」の存在
- 虹郎の全ての忍術を継承し、虹郎のクローンと言われている九郎
伝説的な存在の雲隠一族がなぜ忍務に呼ばれたのか。
そして、雲隠 九郎についてもう一つの疑問があります。それは立場的な上下関係はあるものの、九郎には師匠のように親密な関係性の忍者が登場しないこと。
講談高校潜入忍務に向かった4人の忍者たちには師弟関係や、親密な上司と部下の関係性が描かれています。
- 加藤と鬼首(上司と部下)
- 平と日比 奇跡(師匠と弟子)
- 小津と蜂谷 紫音(師匠と弟子)
- 佐々魔と鈴木(上司と部下)など
赤字で記した人物は、講談高校潜入に選ばれた人物。いずれもしっかりと上下関係がわかるようになっていますが、雲隠 九郎に関しては一切不明です。
加藤に命令されているものの、親しいと感じさせる様子は見られないので、雲隠一族の謎に大きく関わる描写かと思います。
『アンダーニンジャ』講談高校潜入までのストーリーまとめ
大筋のストーリーとしては、「講談高校への潜入忍務」がメインとなっています。
しかし、謎の外国人テロリスト・アレクセイや、その他多くの人物の登場によって混乱を招いている印象です。
登場人物については、別の記事で詳しく紹介していくので、そちらを参考にしてください。
また、講談高校潜入までに、NINとUNの対立関係、援護工作二課の存在と内閣とのつながり、そして雲隠一族の正体など、あらゆる謎が散りばめられており、場面の移り変わりの多さが物語が複雑になっている要因です。
これらの各組織の関係性についても別の記事で詳しく紹介、解説していきますので、そちらを参考にしてください。
『アンダーニンジャ』の概要についてはこちらの記事で紹介しています。
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