『チェンソーマン』作者、藤本タツキ先生の描く『ファイアパンチ』
世界観の暗さや、物語の難しさから「意味がわからない」とも言われる本作ですが、内容を紐解いていくと非常に深く面白い作品です。
私は「本当の自分とは?」をテーマに描かれた作品だと解釈しています。
この記事では『ファイアパンチ』のあらすじと感想、口コミを紹介していきます。
漫画のおすすめポイントを紹介するにあたって簡単なネタバレを含みますので、全く何も知りたくない方はあらすじのみをご覧ください。
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『ファイアパンチ』|あらすじと基本情報
原作・原案 | 藤本タツキ |
出版社 | 集英社 |
掲載サイト | 少年ジャンプ+ |
ジャンル | ダークファンタジー |
『ファイアパンチ』のあらすじ
氷の魔女によって雪の世界に変えられ、食糧も不足した貧しい世界。飢えと寒さに苦しむ人々は「神」を信じて生きていきます。
この世界では「祝福」と呼ばれる特殊な能力を持った人間が存在しており、主人公のアグニは再生能力の祝福を持つ少年。アグニの妹のルナもまた再生の祝福を持って生まれていました。
身寄りのないアグニとルナの兄妹はとある村で暮らしていましたが、村人全員が「焼き尽くすまで消えない炎」で焼き払われてしまうのでした。
消えない炎に包まれたアグニは、燃えては再生、燃えては再生と、想像を絶する苦しみに耐え続けながら復讐を誓います。
『ファイアパンチ』の登場キャラクター
アグニ
再生の祝福を持つ、本作の主人公。強力な再生能力を持ち、どんな傷でも素早く再生する。
ルナ
アグニの妹。兄アグニより再生は遅いが再生の祝福者。
トガタ
戦闘能力が高い再生の祝福者。明るくも不可解な思想を持つ人物。映画が好きで、自身も映画の撮影をおこなう。
サン
放電の祝福者。アグニに救われてからアグニに心酔する人物。
『ファイアパンチ』の魅力|3つのおすすめポイント
あくまでも私の感想ですが、暗めな世界観の『チェンソーマン』よりも、『ファイアパンチ』は20倍は暗い作品に感じます。
キャラ設定や世界観だけでなく、作品のテーマも含めて暗いと感じる作品です。だからこそ少し難しく、魅力的な作品になっています。
- ぶっ飛んだキャラクターの多さ
- 嘘と虚像を経て真実になる
- 二転三転と変わっていくストーリー構成
ぶっ飛んだキャラクターの多さ
『ファイアパンチ』に登場するキャラクターの考えていることが、とにかくぶっ飛んでいて理解しがたい部分が多くあります。
主人公のアグニは、最愛の妹を燃やされた恨みを晴らすために復讐を誓いますが、その道中に出会うトガタがとにかく意味不明な人物。復讐に向かうアグニを主人公に映画を撮りたいと言い出すのです。
アグニの復讐劇に突如現れる映画監督のトガタ。一見なんの関係もないように見えますが、この人物が何を考え、なぜ登場したのかを紐解いていくとテーマの一貫性が見られてきます。
また、アグニを崇拝する人物の登場や、この世界に住む大勢の民を含めて、良い意味での「違和感」を感じさせられる作品。
嘘と虚像を経て真実になる
藤本タツキ先生の真意はわかりませんが、この漫画最大のテーマは「本当の自分とは?」というところにあると推察しました。
この漫画の登場人物の思想が意味不明だと言いましたが、それは全員が「本心を隠して生きているから」だと感じます。
嘘をつき、その嘘を本当のように演じる。アグニも心の奥にある本心を隠し、演じることで生きる目的を得たり、辛い現状から目を背け続けています。その結果、思いもよらない方向へ進み、最終的に本当の自分とは何かを探していく物語となっています。
少し具体的に紹介します。
アグニの偽りエピソードを読む(ネタバレ注意)
アグニは復讐の際に全身に炎を纏って戦っています。この時、奴隷たちを解放することとなるのですが、この姿をみた者たちから「神」を崇められることとなってしまいます。
もちろん神ではないアグニは困惑しますが、神として振る舞っていきます。このことをキッカケに「アグニ教」という宗教が生まれていくのです。
神として偽りつつも神を演じることで、アグニという人物像が新しく作られていくエピソードです。
アグニやトガタも、考えていることや目的は違えど、偽りや本心といったテーマに沿ったキャラクターであることがわかります。
この作品が難しく感じるのは、真意を読み解いていかなければ理解できないことが散りばめられているからです。
二転三転と変わっていくストーリー構成
ただの復讐劇にとどまらないのが『ファイアパンチ』の魅力。
善悪は人の立場によっても変わっていき、見え方によって良くも悪くも変化していくことが描かれています。
復讐、映画、目的、手段、信仰など…ありとあらゆる方向から描かれる作品で、いったい何を読んでいるんだっけ?と途中でわからなくなってしまいます。
一貫して言えるのは、原因から目的へ、目的から手段、手段から結末へ。
この流れに沿ってキャラクターの想いや物語が展開していきます。藤本タツキ先生の作品は、表面的な部分と裏の部分が描かれていることが多いですが、『ファイアパンチ』は特にその色が強く感じる作品です。
『ファイアパンチ』Twitterでの口コミ・評判
最近ファイアパンチ読んでるけど
— R 01,Y (@Uncocinman) March 16, 2023
これも中山竜監督でアニメ化して欲しいって思った
難易度はこれまた高いだろうけど
『ファイアパンチ』全巻読んだけどめちゃくちゃ面白いじゃん🔥👊
— ザビエル☆ (@1103xtakahiro) March 12, 2023
色々考えさせられたマンガだった(;ŏ﹏ŏ)
小さい頃のサン可愛いくて好きだったのに、最後は残念な終わり方だったなぁ〜🥺💦 pic.twitter.com/GZzvx6DdgM
ファイアパンチ読み終わった、、
— 咎狩トガ (@Togari_Toga) March 7, 2023
すげぇ漫画だったよほんと pic.twitter.com/boZNJsXdYb
チェンソーマンの作者の藤本タツキさんの過去の作品を読破中で、ファイアパンチに辿り着いたところ。1巻の最初からから設定がイカれてて、以前から一貫してこういう人だったんだという納得感を感じました。もう眠いけどもうちょっとだけ読もっと pic.twitter.com/Yc3cRqqLmD
— よしおか@40代 インデックス×ネオモバ投資 (@yoshigadge) March 15, 2023
『ファイアパンチ』をお得に読む方法
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『ファイアパンチ』についてのまとめ
暗い世界観や、難解なストーリーに「よくわからなかった」との声も上がっている作品ですが、しっかりと読み込んでいくと非常に素晴らしい作品なのでぜひとも読んでほしい作品です。
『ファイアパンチ』のおすすめポイント
- ぶっ飛んだキャラクターの多さ
- 嘘と虚像を経て真実になる
- 二転三転と変わっていくストーリー構成
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