人間とチンパンジーのハーフとして生まれた「ヒューマンジー」の物語。人間は特別な存在なのか、他の動物と何が違うのか、ダーウィンの進化論を覆す壮大なテーマで「マンガ大賞2022」の大賞に選ばれた注目の作品です。
この記事では『ダーウィン事変』のあらすじと感想、口コミを紹介していきます。あらすじを紹介するにあたって簡単なネタバレを含みますので、全くなにも知りたくない方はあらすじまでをお読みください。
2023年3月号でうめざわ先生の病気療養により休載することが発表され、現段階では再会の目処は立っていません。
『ダーウィン事変』|あらすじと基本情報
原作者 | うめざわしゅん |
掲載誌 | 『月刊アフタヌーン』(講談社) |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
巻数 | 連載中 第5巻 |
アフタヌーン公式サイトでは『ダーウィン事変』第1話を無料で読めるので、ぜひチェックしてみてください。
『ダーウィン事変』のあらすじ
主人公は、人間とチンパンジーのハーフとして生まれた「ヒューマンジー」の少年チャーリー。彼は人間と同じように知能があり、人間やチンパンジー以上の身体能力を持っています。
テロ組織「ALA(動物解放同盟)」によって保護されたチンパンジーのエヴァから生まれたチャーリーは、人間の両親によって育てられ、15歳まで成長します。
高校へ通い始めると、頭脳明晰だけど「陰キャ」のルーシーと出会い、チャーリーにとって初めての友人ができます。
15年間も目立った活動のなかったALAが突如としてテロ事件を多発するようになり、チャーリーの身柄を狙ってくるのです。そして、両親やルーシーも事件へと巻き込まれていくことに。
チャーリーの人権を含む動物の生存権、人種差別、そしてテロ行為など、実際の社会で起こっている問題をリアルに描いた作品です。
『ダーウィン事変』の登場人物
チャーリー
本作の主人公。人間とチンパンジーのハイブリッド「ヒューマンジー」として生まれてきた少年。人間としての権利を持っていない。性格は合理的かつ冷静。
ルーシー
高校で出会ったチャーリーの友人で、よき理解者であり協力者。チャーリーの抱える問題を自分ごとのように考える女の子。
『ダーウィン事変』の魅力|おすすめポイント
- あらゆる角度から楽しめる作品
- 実社会の問題を取り上げたストーリー
- 主人公・チャーリーの性格や価値観が魅力
❶ あらゆる角度から楽しめる作品
社会問題をテーマにしたストーリーや、チャーリーの合理的で真っ直ぐな可愛らしいキャラクター性、人間とチンパンジーを交配した理由など、さまざまな角度から楽しめる作品です。
テロ組織「ALA(動物解放同盟)」は、ただの動物愛護の目線で作られた組織なのか、実は別の目的があるのではないかなども気になるポイント。
また、チャーリーには人権が認められるのかといったところも物語の軸となる問題です。内容が深いので、今後どんな展開になるのか考察しながら楽しめます。
❷ 実社会の問題を取り上げたストーリー
人種差別やごくごく一部の過激なヴィーガン、銃乱射事件、テロなど、実社会でも起こっている問題を取り上げた作品なので、考えさせられることが数多くあります。
テロ組織「ALA(動物解放同盟)」についての真相は今のところわかりません。実社会においては、本当の目的は組織の幹部しか知らず、大義名分を掲げて自己の欲求や利益を考えることもあります。
また、自分の信じるものが絶対的に正しいと盲信するが故に暴走することもよくある話です。私たちが住むこの世界で実際に起こり得ることがリアルに描かれています。
❸ 主人公・チャーリーの性格や価値観が魅力的
チャーリーは多くの人間とは価値観が違います。それはチャーリーの心が純粋だからなのか、ヒューマンジーとして生まれてきたのかはわかりません。
彼にとっては動物も人間も同じ1つの個体として認識しています。私たちは無意識のうちに「人間」を特別扱いしていると感じさせられる作品です。
見た目は特殊なチャーリーですが、中身は15歳の普通の少年。重たく深い漫画のテーマと、チャーリーの可愛らしさのギャップがアクセントになっていて、他にはない魅力があります。
『ダーウィン事変』の口コミ・評判
ダーウィン事変。
— Ciroc@alcoholic (@Cirocalcoholic1) February 15, 2023
各賞にノミネートされたりメディアで紹介されたりと話題作。
粗筋は自分の文才じゃ長くなりすぎるので割愛で…。
人とチンパンジーの交雑種を重視し利用しようと画策するテロ集団、未知の存在への人間の醜い反応等胸糞表現多めながらクライムサスペンスとして優秀な作品。
面白いよ! pic.twitter.com/7VT7YDuK3N
これ今読んでんねんけどめっちゃおもろい。
— カヤの同居人。 (@TxG_Kingo) February 16, 2023
寄生獣、進撃の巨人、約束のネバーランド、
そのあたりが面白いと思う人達にはおすすめの漫画。
是非読んでほしい。#ダーウィン事変 pic.twitter.com/22IzeGGjoL
ダーウィン事変面白いなぁ。
— さーもん (@sa_mon12) February 26, 2023
よくこんな出落ちで終わりそうな話を緻密に掘り下げられる。
穏健から過激までアニマルライツに関する思想を持ったキャラが多数出てくるが、作者の意図が全く見えないのが不気味である。
お風呂でダーウィン事変という漫画を読み始めた。ヒト+チンパンジーのハイブリッドとして生まれた「ヒューマンジー」が、田舎の高校で生活するとどうなるか?誰もが無意識に信じている「人間の特権」や差別的な響きがところどころに散りばめられていて、ジワジワきますね🤯
— 髙田冴夏 | BtoBライター (@saeka152) February 23, 2023
『ダーウィン事変』をお得に読む方法
電子書籍ストアebookjapanでもらえる初回配布クーポンを利用すれば、2023年8月時点での最新刊第5巻までの購入が2,500円も安くなります。
1〜5巻の通常価格 | 3,740円(税込) |
初回クーポン適用時の価格 | 1,240円(税込) |
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『ダーウィン事変』についてのまとめ
『ダーウィン事変』は人間とチンパンジーのハーフであるチャーリーがどう生きていくのか、動物と人間の間に生きる彼のヒューマンドラマです。
社会問題をテーマにした重厚なテーマと、チャーリーの純粋で可愛らしいキャラクター、迫力のあるアクションシーンなど、見どころの詰まった作品。
ダーウィン事変のおすすめポイント
- あらゆる角度から楽しめる作品
- 実社会の問題を取り上げたストーリー
- 主人公・チャーリーの性格や価値観が魅力
まだ既刊数が少ない作品なので、今から追っても十分についていけます。深いテーマの作品が好きな人には絶対におすすめできる漫画作品です。
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